2006年07月30日 (日) 11:24 | 編集
久々の更新。最近運転中のお気に入りのアルバムを紹介します。
小林香織『Fine(DVD付)
ジャケを見た時、まず可愛い!ジャズ界もアイドル路線かいな?
これだけでは、まず買わなかったのですが『キラキラ』を視聴してみてアルトの音色が伸びやかに鳴っているのに共感して買いました。
録音:2006.03.03
レーベル:ビクターエンタテインメント
プロデュース&アレンジに笹路正徳を起用し、参加メンバーに笹路正徳(kbds)、村上“ポンタ”秀一(ds)、野村義男(g)、土方隆行(g)、日野賢二(b)、岡沢章(b)、カルロス菅野(perc)、さかいゆう(vo)、ストリング&ブラス・セクションも参加した強力サウンドに、スペシャル・ゲストとして日野皓正(tp)
簡単なプロフィールは、ピアノ教師の母親が胎教のためフュージョンを聞かせ0歳からピアノで遊び3歳より母親に師事。高校2年の時、アルトサックスを始め洗足学園音楽大学ジャズ科卒業。2005年2月ビクターエンタテインメントよりアルバム「Solar」でデビュー
最近は凄腕の若手ジャズメンが花盛りですが、小林香織はテクニックで聴かせるというよりは、今の彼女の捉えている世界の雰囲気が伝わってくるような、爽やかで楽しくて伸びやかなアルバムです。
鬱陶しい梅雨空の運転も楽しくなってきます。
オーディオシステムが調整中のため付属のDVDから視聴しました。
1. キラキラ(video clip) オリジナル
まず、ジャズのビデオクリップは初めての経験です。ピンク系のノースリーブとホワイトのパンツルックでリズムに乗りながら登場したのにはビックリ!それからサイパンでロケした可愛い香織ちゃんが綺麗な海や景色に次々現れてくるのです。
今までのジャズの男くさいタバコとお酒にまみれた世界(独断です)とは無縁の映像です。
でもでも小林香織の良い所は、まさにその正反対の明るくて楽しくて伸びやかな所。それがアルトの音色に表現されている所でしょう!!
CDでもそうでしたが、アドリブのフェードアウトが残念。本人のコメントでも「ジャズ的な即興、アドリブに対する思い入れがひと際強い」とあるのだから最後まで演奏を聴きたかった。
2.ラヴリー・ブロッサム・オリジナル
一転してユルヤカなメロディー。サイパンの町並みを香織ちゃんが散策している風景がフォトショットを交えながら流れて行きます。
冒頭の青い海と青い空と白い雲から放射状にそそぐ太陽。
まさしくそんな幸せを感じさせるメロディです。
3.グレース・オリジナル
この曲もバラード。祖母に捧げた曲。祖母はアメリカで生まれミドルネームが「Grace」だったそうです。
映像では夜の海から始まるのですが、祖母を思っているのでしょうか?
ユッタリした伸びやかなアルト。さざなみのように強く弱くそれでいて途切れないアルトが印象的です。
ノブの一番好きな曲です。
4.PHOTO GALLERY も付いています。
なんだかいつもと違った紹介になってしまいました。
バックのしっかりしたサポートもあって香織ちゃん(そんな感じなんです)は、楽しく気持ちよくアルトを鳴らしています。
全盛のフュージョン時代がよみがえるような、それでいて今の彼女を感じさせる、華やかで爽やかなフュージョンアルバムです。
ノブのお勧めは上記の3曲ですが、
CDの8曲目「モーメント・オブ・ロンリネス 」の間に流れるトランペットが劇ウマ!!未確認ですが多分日野皓正でしょうね。
ルックスが優先しそうな勢いが心配ですが、きっと新しい「彼女だけのジャズの世界」を作り上げられるんじゃないかな。
そんな期待を含めての紹介でした。
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
わずかこれだけの人数しかレビューを書いておられないとは、ジャズ人気も墜ちたものだ。 端的にすべてのジャズ・アルバムの中の最高傑作。決してパーカーのファンではないわたくしですらそう思う。理由はきわめて簡単だ。ふつう、ジャズに興味がある、あるいはジャズが好
2007/10/05(金) 09:08 | SF ホラー ファンタジーがいいと思う